2月最初の午の日は「初午」といい、全国の稲荷神社で祭礼が行われます。稲荷は「稲なりの神」=農耕神として発生したもので、この日はいなり寿司を食べるのが習慣になっています。
江戸時代の風俗を記した『守貞漫稿(もりさだまんこう)』によると、天保年間(1830〜44)に、きくらげやかんぴょうを刻んで混ぜたすし飯を油揚げに詰めて、夜に売り歩く“すし売り”がおり、
これを「稲荷鮨」や「しのだ寿司」と呼んだとあります。
(しのだ寿司は、狐伝説のある大阪府和泉市の信太の森に因んでいます)
嘉永6年(1853)の『近世商賈尽狂歌合(きんせいしょうこづくしきょうかあわせ)』には当時の稲荷鮨売りと共に、大きく細長い稲荷鮨が描かれ、
「壹本(いっぽん)が十六文、ヘイ〜〜 ありがたひ、
半ぶんが八文、ヘイ〜〜 ありがたひ、
一ト切(ひときれ)が四もん、サア〜あがれ〜、
うまふて大きい〜〜、稲なりさま〜〜」
と客寄せの口上も記されています。
◎惣菜
初午いなり
肉厚のお揚げが食べ応え満点。ジューシーなおいしさです。
豆藤 初午いなり
(3個入)
税込273円
野沢菜と黒豆や赤米などの五穀を入れた初午限定のおいなりさん。
豆狸 初午いなり
(1個)
税込147円
【6日(日)→8日(火)】