くいしんぼうのひとり言
夏は黄昏。白ワインと雲丹(うに)あれば、さらなり。
暑さには閉口するものの、夏の嬉しいことといえば、暮れなずむ夕暮れに乾杯する冷えた白ワインが飛び切りおいしいこと。
「明るいうちから飲む」ということに、なぜこうもお酒好きはウキウキしてしまうのでしょう。
特に好きなのが、休日の明るい黄昏。よく冷えた白ワインをいそいそと開け、ちびちび飲みながら、アテの支度にとりかかります。
このシチュエーションにぴったりなのが「生雲丹のバゲットのせ」。
昔 シチリア島のパレルモの友人たちに連れて行ってもらった港のトラットリアで食べたメニューです。
殻を二つに割った雲丹をてんこ盛りにしたトレイ、スライスしたバゲットがどっさり入ったかごがデンと運ばれてきて、聞けば、雲丹の殻にバゲットを突っ込んで、雲丹をヌリヌリしていただくというもの。
「なんという食べ方をするのだ、キミたちは!神聖かつ高価な雲丹を・・・」と言う間もなく、あまりのおいしさに絶句して、むぐむぐと夢中で食べている私でした。
またその味わいにシチリアの白ワインがよく合うこと!
日本では雲丹を殻ごと というのは難しいですが、贅沢に1舟ごと、英気を養う夏のトワイライトタイムのご馳走にいかが。
お好みでレモンやオリーブオイルをかけて、Buon appetito!
<阪神百貨店フードアドバイザー/北野智子>
髭定 生雲丹(1パック)
時価
◎鮮魚
※天候により入荷がない場合が
ございます。
シチリアの一番古い原生品種の一つ、アンソニカならではのエレガントな香り、豊かな酸味、長い余韻がたまりません。
ドンナフガータ ヴィニャ ディ ガブリ
(750ml)
税込3,255円
◎和洋酒