梅雨の季節に入る最初の日とされ、梅の実が熟する頃、雨季に入ることから入梅と呼ばれるように。ジメジメとした天気が続き、身体の調子も崩しがちなこの時季は、食べ物にも気をつけたいもの。
昔から「毒消し」と呼ばれる食材を摂って、梅雨時の食欲増進、消化促進を図り、身体をいたわってあげましょう。
【みょうが】
香り成分の精油と辛み成分に消化促進、食欲増進作用があるといわれています。そのまま千切りにして、めん類の薬味やサラダ、甘酢漬けや天ぷらにも。
【新しょうが】
初夏に出回る収穫したばかりの根しょうが。殺菌作用のほか、血行を促進してくれるそうです。
みょうが、新しょうがの甘酢漬けの作り方
(1)酢、砂糖、塩(ほんの少し)を煮立てて、さましておく。
(2)みょうがは丸ごと、新しょうがは薄く切って。どちらも沸騰したお湯にくぐらせ、ざるにあけて水気をきって冷まし、(1)の甘酢につける。
【紫蘇(しそ)】
特有の香りはペリルアルデヒドという成分によるもので、殺菌作用と食欲増進作用があるといわれています。
リラックスでき、寝酒にも。「紫蘇酒」の作り方
◆紫蘇200g、氷砂糖250〜300g、ホワイトリカー1.8リットル、広口瓶
洗った後、乾かした紫蘇、氷砂糖、リカーを広口瓶などに注ぎ、半月ぐらい経ったら、紫蘇を取り出し、さらに2カ月ぐらい冷暗所で保存します。
【山葵】
古くから薬用として利用され、生魚などの臭みを消し、消化を助け、食欲を増進するといわれています。
おろし方のポイント
葉茎を斜めに切り、汚れやイボイボをこそぎ落とす。葉茎の方から、陶製か鮫皮のおろし具で、ゆっくりと“の”の字を書くように回しながらおろす。
【バジリコ】
ビタミンE、カロテン、ミネラルなどが豊富で、独特の芳香成分には、食欲増進、抗菌作用、集中力アップなどが期待できます。
パスタの定番「ジェノヴェーゼペースト」の作り方
◆バジリコ80g(葉のみを、手でちぎっておく)、EXオリ−ブオイル120ml、パルメジャーノチーズ1/2カップ、にんにく2かけ(みじん切り)、松の実大さじ3、塩少々
フードプロセッサーに、全ての材料を入れ、なめらかになるまで撹拌する。パスタの茹で汁少々でのばし、パスタとあえる。